冷静な死

双極性障害のうつ転換

そんな単純な話ではないのかもしれない。

 

またやってしまった。

  

今日は仕事の日だった。

絶対に使ってはいけないお金を、入金してしまっていた。

もちろん負けたからこうなっている。

 

生きているだけで人に多大な迷惑をかけてしまう。

傷口は狭まるより、広がる一方。

 

 

他人を見ていると、つくづく思う。

自分が見ている景色との違いを。

 

またこんなことを言うと、人は離れていく。

もう構わない。

皆、僕のそばから居なくなっていく。

その人なりの価値観で、元気になって欲しい、幸せになって欲しい

そう思っていろいろ施しをしてくれる。

そして、離れていく。

申し訳なく思う一方で、見ている景色の違いや人生観の違いが大きすぎて分かり合えないことは仕方ないと思ってしまう。

今まで出会った人の中で、僕と同じような景色を見ているな、という人間は片手で数えられるほどしかいない。

 

僕の人生は、無気力から始まった。

中学のころ限界を迎え、不登校となった。

それでも何とか、バイトから始め、正社員になり、社会復帰を果たした。

20代前半までは今思えばかなり充実していた。

ギャンブルで借金はあったものの、家族がいて、恋人がいて、友人もいた。

給料は安かったが、世の中に必要とされている。家族や恋人や友人に必要とされている感はあった。

他人本位でモチベーションを維持していたのかもしれないが、自分自身の充実感は確かにあった。

ギャンブルで失敗続きだったが、自尊心は保たれていた。

 

20代半ばから、僕の人生はまた白黒に戻った。

ことの発端は、とある事件である。

あの時、人に助けてもらえなければ僕は捕まっていただろう。

借金まみれになり、10年間続けた仕事も辞め、刑務所生活のような期間工時代を過ごした。

それでも、僕はギャンブルを辞めることができなかった。

 

期間工を2年間勤め、新たな希望として僕はITの仕事をすることに挑戦した。

職業訓練校に行き、20人のクラスで2人しか合格しなかった試験にも合格した。

 

新たな希望を胸に、大阪に出た。

やっと、人生に白黒以外の色がつき始めるのかと、そう思っていた。

現実はそう甘くはなかった。

 

20代半ばからのこの10年間、

仕事で上手くいくこともなく、好きになった女性からは見向きもされず、挙句の果てにギャンブルで多くの人に迷惑をかけた。

自尊心など、ゼロどころかマイナスである。

成すこと全てがうまくいかない。

誰からも必要とされない。

数年間であればまだ耐えられた。

これが10年も続くと、さすがに堪える。

 

世の中の人間が楽しそうにしている、成功した人たちが人生を謳歌している、

僕はそれを見て、憧れを抱くことはなくなった。

もう、自分は同じ世界いるようで、別世界の人間なんだと思うようになった。

 

今は、週2回の仕事でさえ、精一杯だ。

こんな人間に何の価値があるのか。

戦国時代か、弱肉強食の自然界なら、とっくに淘汰されている存在である。

 

ギャンブル依存症の治療も、双極性障害の治療も、ただサポート的な効果があるだけで、

本質が変わらないと治癒に向かわないこともなんとなくわかった。

 

冷静に考えたとしても、この苦しみから逃れるためには、”死”という選択肢が最適解なのかもしれないと思っている。

生きていても地獄、死んでも地獄、なら生きていた方がマシか、程度で生きている。

  

失敗を犯すたびに、死への勇気が湧いてくる。

今まで感じてきた苦しみに比べれば、輪っかに首を通し、一時的な苦しさぐらい、きっと耐えられると思う。

ただ、そうしない理由は、家族と友人に対して、あまりにも無責任だと思ってしまうから。

ギリギリ踏みとどまっている。

 

でも、こんな生活が続くなら、いずれ家族や友人も居なくなってしまう。

でも、その時は後悔なく”死”を選べるよね。

 

 

この人生の絶望感を、皆に理解してもらえるとも思っていないし、経験していないことを共感することは困難だと思っている。

だから、僕が理解されないことは仕方ないと思っている。

精神疾患で、メンヘラで、甘えたちゃんで、ただやる気のない人間だと思われても仕方ない。

“あー、あいつやっちゃったか” “死んじゃったか”

ぐらいで思われてても、僕はむしろそれが普通の人間から見れば通常の感想ぐらいに思ってます。

 

100人いて、2~3人に共感してもらえればそれでいいぐらいに思っている。

  

 

今日は何も食べていない。

腹は減っている。

でも生きる気力が湧かないから、食べようと思えない。

 

 

書きたいことを書いた。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

Xでも、励ましの言葉感謝いたします。

さようなら。

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